税理士飯沼英男コラム

春の消費性向

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アメリカマイクロソフト社のパソコン基本OS《ウィンドウズ・ビスタ》が発売され、パソコンメーカーが春商戦向けの新製品を一斉に投入しています。

携帯電話の世界では、各社が新型機種を大量に投入して、その数は過去最多だとのことです。

春は携帯電話の新規契約が最も多い季節、また、パソコンも新規需要が多い季節。

この春の新規の発売で各社のシェアー競争の大勢が決まる勢いですから、それぞれの業界では販売合戦に必死で過熱します。

さて、金利上昇傾向はほぼ確実で、日銀の金利政策でもその方向性がはっきりしそうですから、耐久消費財(住宅や車など)の需要にはちょっと逡巡感が生まれるかもしれません。

もっとも、人間は春の覚醒感の中では、体感的に財布の紐がゆるむ傾向があります。

ことに日本の季節感では、4月は新年度のスタート、企業も学校も新年度に向けて新たなスタートが切られるという暦年の流れです。

人々もまたこうした流れを、桜の花や春の息吹に喜ぶように、体に染み込ませて感覚的に生活していますから、「個人消費の上向き」という期待ももう少し実感できるかもしれません。

個人消費の上向きということは、ごく簡単に言えば、先ず「住」、「食」以外の分野への消費が伸び、その後に関連業種で多岐にわたってその余波が見え、そしてもちろん「住」、「食」分野への支出増加も伸びてゆくということです。

関連業種への多岐にわたる余波によって、衣、食、住には直接関係がない運送や印刷、広告、娯楽その他いろいろな業種での需要の増加があって初めて「好景気」の実感になるのですから・・・。  

「春よ来い来い・・♪♪」 ですね。

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