税理士飯沼英男コラム

借金の本質

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政府の緊急融資制度がスタートして2ヶ月半たちました。

年末は、その駆け込み需要で役所も保証協会も多忙を極めたと聞きます。そして、今もってその話題で一杯です。

年が明けても、いままで少し見栄を張っていた企業も、あるいは少し我慢していた企業が続々と申し込みをしています。

ところで、この借入金、借金の本質とは何でしょうか?

ほとんどの場合、企業は多少に関わらず銀行から借入金があります。そしてその借金はほとんど減らず、抜け出せません。

例えば、業種や仕事の内容によってはそれほど借入金に依存する必要のない企業でも、一度借り入れるとその後もずっと借入金に依存し続けるという構図です。

「借金」というものの本質的な性格、あるいはお金というものの扱いにくさという本質がここにあることに気がつきます。

借入金は、返済しなければなりません。さらに利息を上乗せして支払っていかなければなりません。

多くの場合には、この資金負担が計画されないままに、「借入さえできれば何とかこの場はしのげられる・・」といった必要性、場合によっては安易な感覚で借入金が増えてゆきます。

さて、金融の本質は時間の売買というところからスタートしました。

今日でも本来的なその意味合いからお金が動いています。

しかし、多くの場合、このことを忘れて一時しのぎの泥縄的な取り繕い(とりつくろい)になっていることがほとんどです。

言い換えれば、借金は一時的な安寧を求めるタバコや酒、もしくは麻薬のようなもので、毒薬的な快楽が潜んでいると思っておくべきです。

さもないと、有効に企業経営に活かせないまま、ただただ、雪だるま的に借金漬けになるばかりです。

例えば1,000万円を5年間返済の約束で借り入れたとします。

その時にお金が必要で、手元にないから借りるわけですが、そもそもいつになったらその1,000万円ができる予定かという確固たる計画がないのがほとんどです。

半年もしないうちに借りた金はすっかりなくなり、返済のために更に借りなければならないとか、赤字体質が改善されないまま返済に苦しむということが借金漬けになる一番の原因です。

借金の返済財源は利益しかない、という鉄則を忘れないようにしたいものです。

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