税理士飯沼英男コラム

中小企業のための資金調達枠の確保

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前回、「財務」の問題を取り上げましたが、

中小企業にも、いわゆるコミットメントラインの利用が可能になりそうだ、という情報があります。

大企業の場合、一定の枠内であればいつでも資金を借りられるという『銀行融資枠(コミットメントライン)』を設けておくことができます。

その枠の設定時に約定によって設定手数料を支払うという仕組みですが、中小企業にとっては原則的にこの方法は選択できません。

いわば力関係から、中小企業側が銀行の圧力に負けて不利になる恐れが大きいとして禁じられているからです。

そこで、経済産業省が、中小企業が信用保証協会との契約であらかじめ中小企業が一定の保証枠を確保しておくという方法について、現行の手数料を格段に引き下げ(従来の約7分の1程度にするという構想)て、0.2%の低率保証にしようと考えています。(来年、2008年にも導入される)

実現すれば、事業展開をアグレッシブに、また機動的に資金を確保して、メリハリをつけて果敢に攻め込む体勢造りに役立ちますから、記憶しておかれると良いかも知れません。

しかし、反面、この方法は、いつでも一定の枠内での資金調達が可能ということで、よほど計画的でないと万年借金体質に陥る危険も孕んでいますから、ごくごく、慎重にしなければなりません!

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