税理士飯沼英男コラム

格差社会と経営者の決断

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「格差社会」と言う言葉が、流行(はやり)です。

そもそも、よく言われる格差とは一体どのようなことを指すのか不明ですが、人間に限らずおよそ動物が集団で暮らす以上、自ずと格差はありますからこの言葉に敏感になりすぎるのはいかがなものでしょうか。

歴史的に省みれば、いわゆる非主流から主流に対しては常に何事かの反感的誹謗中傷の言葉が浴びせられ、やがて大衆を巻き込み、それがまるで流行り言葉の様に一般に流布するという繰り返しです。

今日の「格差」、「格差社会」という言葉もその典型的な例のように感じています。

自然の摂理では、男女の婚姻関係や生殖と種の保存維持そのものが格差を生み出す要因です。社会制度でも、相続法、相続税法が格差を前提にした制度です。

従って、全く格差をなくすということは不可能で、格差は本来的に存在して然るべきものと考えなければなりません。

企業経営では、人事的配慮において能力評価は常に格差を評価するものです。例えば、日本的と言われた年功序列という評価では、

企業の存続さえ否定してしまいます。

日本の社会や経済がすっかり停滞して海外からの評価が地に落ちた要因も、「協調」を土台とした考え方に長年慣れ親しんだ、戦後の日本的価値観そのものだからです。

つまり、年功序列といった評価基準や護送船団方式と呼ばれてきたものです。

流行り言葉に惑わされないように冷静に考えたいものです。

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