税理士飯沼英男コラム

長寿企業であるために

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以前に、長寿企業について書いたことがあります。

日本には、100年以上も続いている企業がたくさんある、といった内容でした。

外国にももちろん長寿企業はたくさんあるようですが、創業100年を超える老舗企業が我が国には10万社以上も存在するというのは、世界的にも非常に希です。

「経営学」とか「マネジメント」と言った企業経営に関する学問は米欧からのものですが、現場の実践という意味では、日本企業の中にこそ企業経営、企業の運営の秘訣があると確信して学ばなければなりません。

人間の平均寿命は延びていますが企業の平均寿命は極端に短命化しています。

私は、企業は是非とも長寿にこだわらなければならないと

思っています。

人、物、金という大切な資源を預かり、動員しながら

短命で終わるのでは情けないと考えるべきだと思います。

では、多くの企業の寿命が10数年で終わるのに、なぜ長寿企業は生き残ることができるのか、それは常に「脱皮」を繰り返しているということに尽きます。

『良質な脱皮』の背景には、本業の精神を守る確固たる理念があり、この理念に裏付けられた大胆な革新を繰り返している、というふうに分析しています。

幸いに、私がこの仕事に就いてからかれこれ30数年になる中で、関与先が一社も倒産しなかったというのも、学問的なことよりも、現場的で臨機応変的に問題点の相談に参加してきたことが、多少とも役立てられたのかと思っています。

どんな企業でも、その扱い商品のライフサイクルの終焉は必ずやってきます。

新商品(商材)の開発新市場の開拓は常に心がけなければなりません。

本業の精神を守る確固たる理念のもとに、大胆な革新を繰り返しながら・・・。

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