税理士飯沼英男コラム

金融情勢の急激な変化に備えて

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昨今の金融情勢は日本やその他のただ一国の経済政策ばかりで動いているわけではなく、きわめて不安定です。

世界中のお金がリスクを回避して右往左往して、

その膨大な余剰資金があちこちに飛び回っています。

前々回にも触れましたが、世界の貿易額という一面

でみても、実態需給関係と通貨そのものの売買額との

間に100倍もの開きがあります。

つまり、物の需給関係よりも遙かに巨大なお金が流通していて、その余剰資金で実体経済を脅かすようなマネーゲームが行われているわけです。

今や、お金は常に余っていますから、突然に、あっという間にインフレにもなるし、とんでもないものが急激に値上がりするということもあります。

その余ったお金が、少しでも「有利」と判断されたところへ雪崩のように集まってゆきます。

油にお金が集まって原油価格が高騰し、ガソリンなどの価格が上がったのもその一つの現れです。

一方で損失がでるときも、必然的に異常に多額の損失が生まれてしまうことになって、その余波で金融不安が生じます。

サブプライム問題でアメリカから逃げ出した投機資金は原油に投資された後、最近ではその原油から離れようとしていますがアメリカに帰る予想はありません。

そこでアメリカの金融不安が長引き、結果的に日本の金融機関も多額の損失に見舞われていて、この先の傾向は金融機関が資金の回収に動きます。

政策的にこれを防ごうという動きもありますが、経済の波は簡単には変えられません。

資金調達が難しくなることと、金利が上昇傾向にあること、今後十分に御懸念のうえご準備ください。

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